UCSDには学外の人も受けることができる授業を提供するUCSD Extensionという機関があり、日本を含めて世界中から語学学習生が留学しています。私は2019年の7月、8月にConversation & Fluency、Business Englishというクラスをそれぞれとったのでその内容についてご紹介したいと思います。
Conversation & Fluency
授業内容
授業は1週間のうち午前中に3コマあり、音楽、習慣、国民性、価値観などの文化的なテーマに沿って、主にディスカッションやゲームをしながら、英語の文法や表現を学びます。授業は日本の内容とは大きく違い、自分を表現する、あるいは人の意見を聞いてそれに応えるような時間がほとんどで、短時間であってもとても頭を使い、楽しみながらもいい意味で疲れを感じるような授業です。とある映画のシーンを自分たちでアレンジして演じるという課題では、気恥ずかしく勇気がいりましたが、実践的な英語を学ぶことができました。
クラスメート
ほとんどが20歳前後と若く(自分は当時29歳)、大学の夏休みを利用して語学研修しに来ている人ばかりでした。最年少は18歳なので割と幅広いです。13人のうち、韓国人が4人、中国人が2人、台湾人が1人、スイス人が1人、ブラジル人が2人、メキシコ人が1人、日本人が自分を含めて2人という構成でした。
クラスでの学び
授業を通して、日本ではあまり学ぶことができない実践的な英語を学ぶことができたのはサマースクール参加してよかったと感じています。また、特に欧米の学生は若いにもかかわらず自分の意見を具体的なエピソードを交えて説明する能力が高いことに驚かされました。彼らはそういう教育を小さいころから受けてきており、自分自身の能力との差を認識することができました。
Business English
授業内容
月・水・金に4h、火・木に6hの時間割で、ビジネス文書(メール、履歴書)、会計、戦略、マーケティング、時事ニュース(米中貿易戦争など)をテーマに広く浅くではありますが、ビジネスの場面における英語を学びました。クラスはディスカッションがほとんどで、ビジネスアイデアやマーケティング戦略についてのプレゼンなど発表の機会も多く与えられます。また、サンディエゴを拠点にしている現地企業への訪問やゲストによる講演もいくつかありローカルビジネスについて知る良い機会となりました。英語のレベルもConversation & Fluencyよりもレベルが高く、より実践的な英語を学ぶことができたと感じています。
クラスメート
クラスメートは自分を含む20人で、ドイツ人6人、スイス人2人、イタリア人2人、スロバキア人1人、ブラジル人2人、中国人4人、日本人3人とヨーロッパから来ている人が多かったのが特徴的で、半分以上がビジネス経験(貿易保険業、Jaguarの営業、Heinekenの法人営業、人事コンサルの経営者など)を持っていて、非常に多様なクラスでした。特にイタリアから来ている2人は見た目が40代ほどだったのですが、仕事の夏休みが1カ月あるため、その期間を利用して勉強しに来ていると言っていたのが印象的でした。9月というタイミングだったため人数が多かったのと、ヨーロッパからの留学生が多かったのだと思います。またConversation & Fluencyのクラスに比べると年齢層が高い(20代前半〜40代まで)というのが特徴です。
企業訪問とゲストスピーカーについて
4週間の中で、合計で5社(Taylor Guitars、Intuit、Wells Fargo、Watkins Wellness、CONNECT ALL)の企業訪問と、4人のゲスト講演(City of Chula Vista、知財の専門家、FRANET、CONNECT)がありました。訪問する企業や、ゲストスピーカーは毎回同じではないと思いますのでご注意ください。
訪問企業
- Taylor Guitars
サンディエゴの隣町エルカホンで創業したギターメーカー。同社の工場見学に参加し、ギターの製造過程や製造技術について学びました。 - Intuit
日本で言うところのマネーフォワードのような会社で確定申告や会計管理のソフトウェア会社。職場見学を通して、同社の製品、サービスやこれまでの成長戦略(M&A)について学びました。 - Wells Fargo
カリフォルニアで創業した老舗銀行。米国の株式市場や、サンディエゴの不動産は高騰していて割高であるため投資のタイミングとしては良くないといった最近のトレンドについて話を聞きました。 - Watkins Wellness
家庭用ホットスパメーカー。副社長自ら会社概要、マーケティング戦略について説明してくれ、「ジャグジーは一般名称ではなく製品名」というのが最も印象に残ったことでした。 - CONNECT ALL
サンディエゴのスタートアップアクセラレーターで、スタートアップに無料でオフィスを提供し、メンタリングなどのサポートを行う団体。現在13のスタートアップが同団体のプログラムに参加しているとのこと。
ゲスト講演
- 地方自治体City of Chula Vista
情報部門の担当者が来て、Continuous Improvementについて講演。PDCAやトヨタの「カイゼン」などおなじみの内容でしたが、企業で培った改善のノウハウをNPOや公共団体にも流用していくのがここ最近の動きであるという話を伺いました。 - 知財の専門家の講演
知財の基礎について学びましたが、特に目新しい内容はありませんでした。 - フランチャイズを仲介する会社FRANET
フランチャイズはファストフードなどの小売業だけではなく、多様な業種で利用されており、最近は教育サービスのフランチャイズが増えているというのが印象的でした。 - CONNECT(上述のCONNECT ALLの母体)
創設者が講演に来て、なぜスタートアップアクセラレーター団体を立ち上げたのかについて伺いました。同団体はアメリカでは大半の起業家が白人であり、人種などによって格差が生じていることから、女性、黒人、アジア人などマイノリティでも起業できる環境を整えたいという想いで立ち上がったとのこと。
課外アクティビティ
留学生に出来るだけサンディエゴで楽しい思い出を作ってもらおうと4週間の中で様々なアクティビティ・ツアーを開催してくれます。お金はかかりますがクラスメートと一緒に行くことで、親睦を深めることもできます。以下具体的なアクティビティ・ツアーの例です。
- 満月の夜に海でカヤック
- 校内でビーチバレー
- Conversation Cafe
- Petco Parkでメジャーリーグ観戦
- ディズニーランドツアー
おわりに
私は9月から始まるMBAの準備として、UCSD Extensionに通いましたが、現地の生活に慣れる期間としてとても有意義でした。英語については、クラスメートもみんな留学生だし、先生の英語も非常にゆっくり、はっきりと話してくれるので、MBAでついていけるように英語力を身につけるというのは出来なかったが、ウォーミングアップとしては非常に良かったと思います。また、大学生にとっては、4週間という短い期間で色んな国から来た学生と交流できたり、現地の文化やアクティビティを楽しめるので、非常に良い機会になるかと思います。余談ですが、自分と同じ時期に映画「海猿」で主演を務めていた某俳優の方もUCSD Extensionで英語を勉強されてました(クラスが違ったので残念!)。是非検討してみてください。
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